会社のM下先輩との初めてのツーリング。
社内のバイク乗りに声を掛け全員に断られるという現実に目を背け、
僕らは行くんだ温泉に。

目的地は兵庫県の有馬温泉。
天下一の霊泉として名高い日本三大古湯のひとつ。
そんな歴史や情報など全く知らない。
「近い」 ただそれだけの理由で決まった。


2009年2月11日(祝)

マイカル茨木のスターバックスに10時集合。
部屋でボーっとしていて、ふと時計を見ると10時だった(汗)






10:10 マイカル茨木 到着。

「すみません、お風呂入ってました!」と言ったら、
「温泉行くのになんで風呂入ってんねん」という期待通りのツッコミ。
遅れてごめんなさい。

コーヒーを飲みながら今日一日の流れを説明。
基本的に僕が主導権を握っている。






スタバを出てもまだ出発しない。
次はFrancfrancで雑貨を物色。
キャンプで使えそうなイスを買った。

ツーリングの出発前とは思えない気分。
このゆるーい感じがなかなか楽しい。






M下先輩の眼鏡号は昨年12月にネットオークションで購入したC50。
今にも剥がれそうな自家塗装を施し、サイドカバーには「北摂眼鏡店」のステッカー。
今回のツーリング中に50ccの限界を知り、ボアアップを決意する。(かもしれない)

10:40 出発。






マイカル茨木の前の産業道路から中環に入って西へ。
僕もM下先輩も仕事で毎日走ってる道。まさか二人で走るとは。
M下先輩が仕事中に速度超過で捕まった坂からは大阪市内の高層ビル群が見える。
晴れていれば。

ほんの数分間だったけど、雨が降った。
前方の空はどんよりとした灰色。






池田市内で国道176号にルート変更して兵庫県宝塚市にやってきた。
電光掲示板に「歌劇場前渋滞」と表示されていた。
清荒神方面の右折レーン&踏切が渋滞の原因だとわかっていたので、
裏道を通って交差点までワープした。
この辺りの道は地元の人より詳しい、と思う。






宝塚駅前を抜けて西宮市に入ると風景がガラッと変わる。
国道176号から有馬街道に入り、山間部へ。






緩やかな上りが続く。
交通量も減って、ツーリングっぽくなってきた。

M下先輩のペースが落ち、少しずつ離れていく。
一本道だし、迷わないはず。先に行こう。
M下先輩を置いてペースを上げた。





連続急カーブ、長い上り。
激しさを増す有馬街道。
ハンターカブで走るには丁度良いかも。

標高が上がって気温が下がってきた。
吐く息が白い。






有馬温泉が近づいてきたので路肩に停まって待つ。
しばらくすると苦しい走りのカブがやってきた。
「全然スピードでぇへんし後ろから車がきてめっちゃ怖かった」と言っていた。
それでもなぜかとても楽しそうな表情だった。






11:48 有馬温泉 到着。

到着後の散策ルートを全く考えてなかったので、
とりあえず近くの観光案内所に行ってみることに。






有馬温泉マップを入手。
泉源めぐりをしながら「銀の湯」と「金の湯」に入る定番プランで。
温泉テーマパークの「太閤の湯」は料金が高いのでパス。

観光案内所の窓から見える有馬温泉の町並みにテンションが上がる。






まずは町の北側にある炭酸泉源へ。
建ち並ぶ温泉宿の間の路地を進んでいく。

観光案内所を出発して1分で到着。




  

炭酸泉源公園の奥にポツンとある、これが炭酸泉源。
色は無色透明で、金属っぽい匂いがする。

昔はこの炭酸水に砂糖を加えて飲んでいたらしい。
これが後のサイダー。






飲泉場があったので少し口をつけてみたけど…。
口の中いっぱいに広がるサビの味。

通りかかった中年夫婦の旦那さんが僕のハンターを見て、
「これハンターカブ?いいねぇ。」と言った。
僕は、どうもどうも、と会釈したけれど、
なぜかM下先輩のほうが嬉しそうだった。
ちょっと変わった形のカブに乗り続けているからよくある事だけど、
見知らぬ人に声を掛けられるというのは、やっぱり特別な事なんだな。
そんな大事な事をいつのまにか忘れていた。






すぐ近くに極楽泉源があるみたいなので徒歩移動。
地図を見ながら歩くも、なぜか見つけられず。
少し進んだだけなのに地図上では遠くにある温泉寺に出てきたり、
もしかすると実際は地図上よりもコンパクトな町なのかもしれない。




  

極楽泉源を後回しにして、銀の湯へ。
銀の湯は銀泉(炭酸泉・ラジウム泉)の公衆浴場。
入館料は550円で、金の湯との2館券が850円!

大浴場は岩風呂。
ガイドブック等には「広々とした〜」と書かれていたけど、
それほど広くなく、足を伸ばすのに気を使った。
祝日で利用客が多いというのもあるけれど。
入浴後、少し体が軽くなったような気がした。






極楽泉源捜索、再度チャレンジ。
地図上より近いということを頭に入れて歩く。
銀の湯のすぐ先の細い路地に入ると、あった!
さっきの炭酸泉源とは違った雰囲気。






この煙突と鉄塔が泉源の目印かな。
泉源めぐり、ちょっと楽しくなってきた。






温泉街の中心にある湯本坂。
車1台分の細い道に佃煮屋や煎餅屋が建ち並ぶ。






次にやってきたのは妬泉源。
フェンスがあって近寄れないようになっていた。
写真だけ撮ってすぐに移動。








  




  

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