数年前、友達にもらった「日本百名道」という本。
日本各地の絶景ロードが載っている。
その中で見つけた「角島大橋」
角島大橋は山口県響灘に浮かぶ角島と本州に架かる橋で、
通行料金無料の離島架橋としては全国2位の長さ。
最大の特徴は景観。南国のような美しい海にまっすぐ延びる橋。
この風景を見たくて、いつか必ず角島に行こうと思っていた。
それから連休は離島や北海道で予定が埋まってしまい、
ずっと行けずにいたけれど、今回のGWで行くことに決めた。






僕のGWの連休は5月3日から6日までの暦通り。
2日の退勤後に大阪からフェリーで福岡に渡り、丸4日間かけて山陰を旅するプラン。
今回はこれまでと違ってソロではなく二人旅。
北海道や九州、四国など旅経験が豊富な二十歳の青年、hitoshiと。

平日の夜に集まって旅の計画を練った。
山陰は角島以外知らなかったので観光本で情報収集。
いくつか目的地を決めて、キャンプ場や温泉の場所も調べた。

いつもは1人でにやにやしながら怪しく旅準備を楽しんでいたけど、
きっとhitoshiも楽しんでるだろうし、それを考えたらまたにやけてきた。

GWが近づくも荷造りやカブの整備が進まない。かなり焦る。
毎晩早々と力尽きて寝てしまい、出発前夜も帰宅直後に寝てしまった。


2009年5月2日(土)

1:00 起床。

目が覚めて呆然とした。
やってしまった、何も準備できてない。
急いで工具を手に取って真夜中のタイヤ&オイル交換。
毎日通勤で乗ってるから調子の良さは把握しているけど、
僕の旅はトラブルの連続なので油断できない。

空が明るくなった頃にパッキングが終わり、出発準備が整った。
日記を書いてから出勤。

寝不足の影響も特になく、普通に仕事を終わらせて定時上がり。






今回の旅の相棒はハンターカブ。
リアキャリアにアイリスのRVBOX600+mont-bellのドライダッフル。
フロントキャリアには2リットルの携行缶を積んだ。

17:00 大阪市 出発。

淀川を渡って、まずは梅田へ。






17:10 南海部品本店 到着。

駐輪場でhitoshiと合流。
おつかれーっす。

なんとなくまだ実感がないけど、今から旅が始まる。
写真撮って、少し喋って、出発。

僕らは西へ行く。そして東へ行く。






御堂筋、国道26号を南下してフェリー乗り場のある泉大津市を目指す。
道路は渋滞とまではいかない程度の混み具合。
すり抜けはせずに車線変更でざくざく走っていく。

走りながらhitoshiの車線変更やブレーキのタイミングなどを確認。
ハンターカブのミラーの角度も調整。
二人だし、hitoshiだから何も考えず走って大丈夫なんだけど、
少しでも走りをシンクロさせておきたくて。

堺市内での信号待ちで対向車線の先頭にカスタムしたカブが停まっていた。
なんとなくこちらも見られているような気がして、次の信号待ちでそのカブが後方からやってきて驚いた。
「これ、ハンターカブですよね?」と聞かれて、「は、はい!めっちゃカスタムしてますね」
と言ったところで信号が青に変わってどこかへ消えていった。
ハンターカブかどうかを確認するためだけにUターンしてきたのかな。
リトルのカブラサイドカバーにシーシーバーを着けた銀カブさん、きっとまたどこかで会うはず。


泉大津港の近くで晩御飯を食べようと思ったら店選びで迷い、
結局どこにも寄らずにフェリー乗り場に突撃してしまった。
最悪コンビニぐらいあるだろうという期待も打ち砕かれた。






泉大津大橋から僕たちが乗るフェリーが見えた。
そしてまわりにコンビニの看板は見えなかった。
国道26号まで引き返すのも微妙だし、このまま行く。






18:45 泉大津港阪九フェリー乗り場 到着。

GWだけあってバイクが多い!
北海道に行くときの舞鶴港の雰囲気を思いだした。
既にバイクの乗船が始まっていて、次々と乗り込んでいる。
とりあえずフェリーターミナルへ。






フェリーターミナルの入口に見覚えのある変態が立っていると思ったら
和歌山のマツゲンくんだった。めっちゃびっくりした (・ω・;)
岸和田市内での用事のあとに見送りに来てくれた。
「アレで来ました」と指さす方向には折りたたみ自転車!
その行動力を少し分けてほしい。

受け付けを済ませたhitoshiが乗船券を見て不思議そうにしている。
今回は2等個室が満室だったので雑魚寝の2等室で予約したけど、
乗船券には「ドライバー室103」と記載されている。
どういうこと?

売店物色したら大阪土産ばかり置いてあって、
晩御飯はサブレかと不安になったところでカップラーメンを発見。
マツゲンくんに見送られながらフェリーに乗船した。

マツゲンくん、ありがとう!
またゆっくり遊ぼう!






ハンターカブのサイドスタンドは弱くて折れやすいから不安だけど
しっかりと固定してくれたので、たぶん大丈夫だと思う。
hitoshiのC90のメッキサイドスタンドはかなりがっちりしていて、
ドライバッグを積んだフル積載状態でも安定していた。




  

エントランスロビーはなんだか昭和な雰囲気。天井が低くて照明も若干暗い気がする。
去年乗った新日本海フェリーやダイヤモンドフェリーが新しかったからそう感じるのかもしれない。

2等の乗船券を持った人達が列を作っていたので僕らも並んでいたら、
乗務員のおじさんに「あぁ、これは外です」と言われた。

外?






エントランスロビーの外の甲板にドライバーズルームの入口があった。
サイトの船室紹介ページには載って無かった気がするんだけど。
かなり怪しい。




  

階段を下りていくと、そこにあったのは個室。
カプセルホテルのような簡易個室で照明もコンセントもある。
苦手な2等の雑魚寝を覚悟していたhitoshiのテンションが上がった。
家族連れ等の団体客が多いのでバイクでの乗船客が2等室からこちらに回されたみたい。
こういう変更は大歓迎。通路が喫煙場所になってる以外は文句ナシ。






4Fのロビーは満席で、5Fのサイドデッキ的な場所も満席。
1等やロイヤルルームのある6Fのテーブルが空いていたのでここで御飯。
フェリーに乗るときはいつも1等のhitoshiはやっと落ち着いた様子。
格差社会に涙しながらカップラーメンを食べた。

20;00に出港して、何時だったか忘れたけど明石大橋の下を通過した。
明日のルートや目的地を確認したり、お互いの考えを熱く語り合ったり。
ドライバーズルームに戻って、少し音楽聴いてから寝た。

目が覚めたら福岡県新門司港。
貴重な連休、思い切り楽しもう。








  
 

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